シリコンの何が悪いの？

よくノンシリコンとかシャンプーなどを購入する際に売り文句としてうたわれている事が多いのですが一体何なんでしょうか。

実際にはこの実体の事を美容師ですら知らないのが現実のようです。

シリコンって何？

シリコンとは地球にもともと存在する元素の事なんです。これを沢山含んだ商品を約30年程前にある美容メーカーが髪の美容液的な位置付けで枝毛に効くものとして販売されたのが最初の頃の美容師のシリコンの認識です。

この美容液的存在の商品はかつて飛ぶように売れ髪が傷んでいまり髪にツヤを出したい誰もが使用していたヒット商品でした。

しかしこの商品を使っている人程パーマがかからないという現象が起こりました。

当時は聖子ちゃんカットのようなパーマをかけた髪をブローしてスタイリングするヘアスタイルが一世を風靡していました。

ですから誰もがパーマをかける傾向にありました。ですからこの商品を長く使用している人ほどパーマがかからないという現象がわかるのにそれ程時間はかかりませんでした。

それをいち早く感じ取ったのが私達、美容師でした。毎日沢山来店られるお客様にパーマがかからなくなり出し奮闘する美容師がなんと多かったことでしょう。

その商品は瞬く間に美容師から嫌われる商品となりどこの美容室でもその商品を使わないように顧客に伝えるようになったのです。

その当時の美容師としては自分のお客様の髪に突如としてパーマがかからなくなった。

これはかなりの死活問題になったに違いありません。その事件をきっかけに美容師の間ではシリコンは良くない物、悪いというイメージが先行するようになりシリコンは美容師が嫌いな物となりその後輩更に後輩へと受け継がれました。

その当時その商品に使われたシリコンの種類は髪に1度着くとなかなか何度もシャンプーをしても落ちきれない高分子のものでした。

ですからパーマ液を弾きパーマがかからなかったのです。

しかし、それを使うユーザーからは良かったという声は止みませんでした。それもそうですよね。毎日ブローして数ヶ月に1度パーマをかけて傷みきって櫛通りが悪く手に負えなかった髪が急に櫛通りが良くなり朝晩の手入れが嘘のように楽になるのですから

しかし美容師として良くないというイメージが続き数年前にその美容師からも安心してお客様に伝えられるノンシリコンシャンプーブームが到来したのです。

しかし最近では研究開発も進み低分子シリコンも誕生しているので手触り以前のシリコンと同じ滑らかで洗えば取れるシリコンは既に開発され市販のシャンプーには殆どのものに使われるようになっていました。市販のシャンプーで洗いあがりがシットリするものは殆どその低分子シリコンが使われている事でしょう。

そしてシリコンの安全性を考えていきましょう。シリコンとは地球に元々存在する元素です。しかもシリコンゴムとして赤ちゃんグッズなどにも使われるくらい安全性は高いものなんです。

ノンシリコンシャンプーブームとは？

美容師を安心させ商品を使ってもらう為のメーカーが作った流行り、、ブームだったのです。

私はこのように低分子シリコンはパーマがかからなくなる事も無く傷んだ髪の櫛通りも良くし傷んだキューティクルを保護し艶を出す美容師には必要な成分だと思います。

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